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置き場所、管理
自生地の近くの方なら水はけのよい火山礫を主体に地植えしても育つようですが、その他の地方ではなかなか難しいようです。枯れなくても毎年作落ちしていき花も姿も小さくなっていき終いには・・・その原因の一つとして、その土地の雨の降り方ではないかと思っています。雨よけをしていないところで栽培していると、7月から秋にかけての長雨が降った後に今まで順調に育っていたアツモリソウが急に根ぐされを起こしてしまいます。症状としては根の付け根が腐ってしまいバルブと根が離れて木部の根本も腐って倒れて枯れてしまいます。ラン科植物の特徴でアツモリソウもそうなのですが、枯れそうになっていてもなかなか症状がわかりづらく、気が付いてたときにはすでに遅いと言うことが多いようです。毎日観察していると、葉のつやが何となく無くなってくるので、怪しいと思ったら少し掘り返して見て確認しましょう。根は白からクリーム色が原則で来年の芽ができていても新しい根が褐色になっていると根腐れの可能性が高いです。また葉の部分を軽く手ではじいてみて弾力よく戻ってきたらだいたい大丈夫です。弾力よく戻らないで根元がぐらぐらしていたら根腐れです。6月上旬頃までは成長期で水をほしがるのですが、茎が固まって成長期から熟成期になると根は酸素の要求が欠かせないようです。そこで私は任意で水管理ができるよう、必ず雨よけをするように薦めています。方法としてはビニールハウスなどのようにきちっと屋根があるものが最適です。軒下などの雨の当たらない場所もいいのですが、横殴りの雨が降ったりして鉢の中が水浸しになってしまうとかなりダメージを受けます。ビニールハウスは高さのあるものの方が下の方の温度が上がりずらく温度管理がしやすく、アツモリソウには適しています。また日光が当たるとハウス内が熱くなるので間口の前後の上の方を解放するのと裾の方を20センチから30センチ開けて風通しをよくします。上部を開けたとき、横殴りの雨が降ったとき必ず雨が当たる場所があるので、そこにはアツモリソウを置かないようにします。ほかのラン同様、アツモリソウは、非常に湿度を好みますので乾燥してくると機嫌が悪くなってしまいますので、ビニールハウスは有効です。以前は30センチ高の木の台の上においていましたが、試しに地面においたところ地温のおかげで温度が安定しているのと、水分がしたから上がってくるので見栄えは悪いですけれども生育はよいようです。また周りに植物があった方が湿度が保ててよいです。
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